生命の価値
あなたのすぐそばいる家族は、あなたにとってかけがえのない世界に唯一の存在なのではないでしょうか?
ヒトという同種の別個体で置き換えることなど、決してできないはずです。
あなたとあなたの古くからの友人との間には、他の誰かでは満たされない関係性があるるのではないでしょうか?
あなたにとって、友だちとはかけがえのない存在であるはずです。
生命の価値を、CO2の固定という単一の機能や材木の生産という経済的価値に置き換えることでしか評価できないのだとすれば、それはとても貧しい価値観です。
同じ種であれば簡単に置き換えられるという発想はあまりに稚拙です。
樹木を植えれば、森林や生物多様性が回復されるという安直な発想は、一部の人の小さな自尊心を満たすには十分な説得力をもった甘い誘惑なのかもしれません。
まもりたいものが表面上に存在するのではなく、目には見えにくい深い関係性なのであれば、時間をかけてじっくりと取り組む必要があることは誰にでもわかります。
安易な選択がもともとあった関係性をかえって悪化させることは、人間関係でもよくある話ではないでしょうか?どうぞあなたの自身の人生経験を振り返ってみてください。
じっくりと見極め、時間をかけて築き上げていくことは何よりも重要です。
どれほどうわべを取り繕っても、「自分本位」「経済本位」「ヒト本位」では、生物多様性は破壊され続けていきます。
生命は、同じ種なら同じ機能を発揮できるという類のものではありません。機械やコンピュータープログラムとは全く異なる性質を持っています。
そのことを理解できない人に、生命や自然をまもることなどできるのでしょうか?
あがらの桜をまもるんや!
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