鯛釣り祭りは小森川集落に鎮座する神玉神社の例祭です。曜日に関わらず毎年12月5日に開催しています。どなたでも自由に見学や参加のできる開かれたお祭りです。
多くの方の参加によって鯛釣り祭りがにぎやかになり、小森川集落に活気が取り戻されることを願っています。山村の文化を守り次の世代へと繋いでいくため、ぜひとも皆さんの力を貸してください。
このページを見て気になった方は お問い合わせ ページから樹木医甚兵衛までお気軽にご連絡ください。多くの方の参加を心よりお待ちしております。
小森川集落
小森川集落は、和歌山県の古座川町を流れる小川(こがわ)流域の最上流部の集落です。落人の里ではないかといわれていますが、詳細は不明です。もともと成見川の上流にあったものが、色川村樫原とわかれて移り住んだとされています。
神玉神社
神玉神社は小森川集落に鎮座する神社です。すでになくなってしまった奥番集落から移転されました。
鎮座地 | 〒649-4211 和歌山県東牟婁郡古座川町小森川411番地 |
祭神 | 天児屋根命 諏訪大神 |
例祭日 | 12月5日 |
特殊神事 | 鯛釣り神事 鳥追い神事 芋洗い神事 柿の種神事 湯立神事 |
主たる建造物 | 本殿(木造 2、63㎡) |
境内地 | 515㎡ 山林495㎡ |
氏子区域 | 古座川町小森川(旧小川村) |
古来、成見川草木屋に鎮座していたのを寛永7(1630)年に奥番栗栖に移転創立しました。
当時の村名は篭川村となっています。
享保20(1736)年、寛政2(1800)年、文化8(1811)年、明治6年に御修理されました。
鯛釣り神事
山奥の小さな神社でなぜ鯛を釣る仕草を行うのか、詳細は不明ですが、小森川集落の人々によって脈々と受け継がれてきました。こじんまりとした神社で行われる小さなお祭りですが、紀南地方の奇祭として知られ、そこには不思議な魅力があります。
かつては色川村移り住んだ人も一緒に祭りをすることがあったそうです。
また古座川の秘境といわれる小森川でありながら、樫原の人や新宮などへ移住した人達の参列者も多く見られたと記録されています。
【鯛釣り神事】
祭り当番が釣竿を持って、「きょうは、鯛釣りに来ました」「釣った、釣った」「鯛に釣りきられた」と発声します。あらかじめ鯛をわたされた参加者は、差し出しされた釣り針にそれを引っ掛け、当番はこれを釣り上げて腰につけた魚籠にいれ、数えて「3×9(さんく)27匹釣った。」というと、参加者全員が声をそろえて、「大漁、大漁」と豊漁を喜びます。
【鳥追い神事】
祭り当番が神事の弓矢を手にし、「鳥をうちに来ました」と3本の矢のうち2本を山に向かってを射て、1本を氏子に預けます。
【湯立神事】
かまどに火がつけられ、グラグラと煮立ったお湯の中へお祓いをするための笹を入れてかき混ぜます。
【芋洗い神事】
祭り当番が「芋を洗います」と発声し、籠を上下に動かし芋洗いの真似をする神事。
【猿追い神事】
神職を先頭にして参加者全員が境内を3周まわり、大声を発しながら一斉に柿の種を社務所の屋根に向かって放り投げます。この神事のおかげか、小森川集落の畑は不思議とサルの被害が出たことはありません。
以上の神事を順次行って祭典を終えますが、それぞれの道具や神事がどのような意味を持っているのか、山深い小森川でなぜ「鯛」なのか意味はわからないそうです。
また小森川ではシダを敷いてはいけないと言ういい伝えがあるそうです。これは芋を洗っていたおばあさんの目の前に飛んで来た鳥が川の真中の石に止まり、シダを敷いた籠を差し出したところ、この上に止まり「かしこい鳥だ、もしかしたら神様の使いなのかも」ということから、シダを神聖なものとしてあがめられていることが由来なんだとか。
その他の催し
小森川集落の貴重な文化行事である鯛釣り祭りを次世代に繋いでいくため、樹木医甚兵衛は2018年からお祭りのお手伝いをしています。
鯛釣り祭りの神事終了後には、お祭りをさらに盛り上げようと活動報告やイベントなどを企画しています。いまでは多くの方がこの想いに賛同してくださるようになり、参加者や協力者は増えてきました。
Chouchou(シュシュ)さんは普段キッチンカーでクレープの移動販売を行っています。鯛釣り祭りや小森川サクラ祭りの時にはわざわざ会場まで来て、その売り上げを活動資金として寄付してくださっています。
餅まき
和歌山県のお祭りといえば餅まきですが、もちろんこの鯛釣り祭りでも最後は盛大な餅まきを実施しています。お祭りの見学や参加は誰でも自由に行うことができます。曜日に関わらず毎年12月5日に開催していますので、ぜひ小森川集落に遊びに来てください。
気になった方は お問い合わせ ページから樹木医甚兵衛までお気軽にご連絡ください。
多くの方の参加によって鯛釣り祭りがにぎやかになり、小森川集落に活気が取り戻されることを願っています。山村の文化を守り次の世代へと繋いでいくため、ぜひとも皆さんの力を貸してください。
多くの方の参加を心よりお待ちしております。
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